お話した目連さんとは別に
美男子さんのお話
阿難(アナン・アーナンダ)というお釈迦様のお弟子がいました。
美男子で
なかなか女性の出家を認めなかった
お釈迦様を説得して女性の出家を認めさせたりするなど
ハートもイケメンです
そんな方ですから、女性に人気で
よく女難を受けたそうです
それでも、まじめに修行をされていました。
ある日、座禅をしていると
口から細い炎をだす餓鬼がやってきました
餓鬼とは仏教の世界観の中で
閻魔様の世界にいる住人です
「お前は3日後に死に私のようなみにくい餓鬼になるだろう」と言いました。
餓鬼に「餓鬼にならない方法」を聞きますがとてもできるものではありませんでした。
お釈迦様に救いを求めます
お釈迦様は
『観世音菩薩の秘呪』があるよ。
ひとつ器に食物を供え、
呪文を唱えて祈れば
お祈りを受けた食べ物は限りのないの食物となった
餓鬼のみんなは充分に空腹を満たされ、
限りなく苦難を救い、
施主は寿命が長くなって功徳により
仏様の道を悟ることができるね』と話されました
阿難がさっそくその通りにすると、
阿難の生命は延びて救われました
阿難のお話が施餓鬼の起源とされます
餓鬼に供養を施せば
餓鬼は救われて
施した人には福徳があるとされています。
お施餓鬼はいつ行ってもよいのですが
お盆の時にご先祖様の供養を祈り
祈ったあとに
あの時亡くなった人を思い出したり
心残りのように
供養をしたくなる心情からなのかもしれません
怖い話をすれば
餓鬼憑きというのもあります。
まだ、徒歩で移動をしていた頃
急にお腹が空き動けなくなることを言いました。
逃げる方法としては、一粒の米でも食べ物供えます
日本各地にこのお話はあります
昔は、天災や疫病、戦争は多く
その原因を亡くなった方の思いと
感じた人も多いようです
御霊信仰です
とくに日本の場合
夏場は不幸なことも多く
お盆の時期に
平和や繁栄を祈って
ご先祖様と一緒にご供養されているのですね