きょうは、秋分の日（しゅうぶんのひ）です。

祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日で
お彼岸の中日(真ん中の日)です。

お彼岸とは「極楽浄土」（阿弥陀如来が治める浄土の一種、西方浄土）で

西の方にあって
春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、
西方に沈む太陽を礼拝し、遙か(はるか)彼方の極楽浄土に思いをはせたのがお彼岸です

秋は実りある収穫に感謝して、ご先祖様を大事にする日でした。

古代中国でもそうでした。

お彼岸ではぼたもちが供えられますが
秋ですから「お萩」ですね

日本での彼岸のはじまりは怨霊の鎮魂からです。
早良親王(追称　崇道天皇)のお話です。

平安京を作った桓武天皇の皇太弟でしたが
事件に巻き込まれ無実を訴えましたが
憤死(怒りながら亡くなった)されました。
無罪を訴えて絶食したとか
意図的に食べ物を与えなかったとか
不幸な亡くなり方をでした

その後
安殿皇太子の病気、天皇妃三人の病死、天皇生母の病死
度重なる洪水、疫病の流行があり早良親王の祟りと考えられ
幾度もの鎮魂が行われました。

崇道天皇として称え、謝りました。

それでも、富士山の噴火があり
そして、桓武天皇も亡くなりました。

桓武天皇が亡くなったその年
崇道天皇（早良親王）のために
諸国の国分寺の僧に命じて

「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に書かれています。

早良親王への鎮魂が日本ではじめての彼岸の儀式です。
いま、早良親王は御霊となって

平和と繁栄の神様とされています

先祖供養、怨霊の鎮魂、感謝
お彼岸も奥が深いです

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