富士信仰の御祭神は　富士本宮浅間大社　静岡県

「メトロポリタンからランドマークが美しく見えるのは素敵なことだ」

ある人が言っていました。

首都から日本の象徴の富士山を見れるのは

世界的には幸せみたいです。

心とともに生きていく　

ヒーラーのアプリコットブレイン　さとうきよたかです。

お寄りいただきありがとうございます。

この間、静岡県富士宮市　富士本宮浅間大社に行ってきました。

楼門は工事中でした。

楼門ができたのが大阪冬の陣(1614年)ですから。

400年近く頑張ってくれています。

富士本宮浅間大社は天正壬午の乱で北条氏に焼き討ちにされ

徳川家康の寄進により再建されています。

本殿

ここからはわかりませんが2階建て

二重楼門づくりになっています。

普通、拝礼するところからやや高めにご神体はありますが

ここは、二階にあります。

ここは、本殿に桜も多く、

主祭神であるコノハサクヤ姫を思い浮かべます。

「桜の花の咲くように咲き栄える女性」と考えられているので

桜が御神木です。

流石にこの時期では桜の開花には早いですけどね。

ところで富士山の主祭神は浅間大神です。

一般的には富士神界は木花之佐久夜毘売（このはなのさくやびめ）が守るところと。

ですが、神話では九州の話です。

御由緒には

木花之佐久夜毘売命（このはなのさくやひめのみこと）(別称：浅間大神（あさまのおおかみ）)

相殿神
 瓊々杵尊（ににぎのみこと）
大山祇神（おおやまづみのかみ）

　「日本（ひのもと）の　大和の国の　鎮めとも　います神かも　

宝とも　なれる山かも　駿河なる　富士の高嶺は　見れど飽かぬかも」と

万葉の歌人高橋蟲麻呂が詠んだ清らかで気高く美しい富士山。

この霊山を御神体として鎮まりますのは、浅間大神・木花之佐久夜毘売命にまします。

木花之佐久夜毘売命は、大山祇神の御息女にして大変美しく、

天孫瓊々杵尊の皇后となられた御方です。

命はご懐妊の際、貞節を疑われたことから証を立てるため、

戸の無い産屋を建て、周りに火を放ち御出産になられました。

そして、無事３人の皇子を生まれたという故事にちなみ、

家庭円満・安産・子安・水徳の神とされ、

火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神として全国的な崇敬を集めています。

木花という御神名から桜が御神木とされています。

境内には５００本もの桜樹が奉納されており、春には桜の名所として賑わいます。

また、申の日に富士山が現れた故事から神使いは猿といわれています。

富士山を中心とする信仰は

富士の威容・美しさに

自然と手を合わせたのが始まりです。

その史跡は、ストーンサークルなど

拝殿のない原始信仰にさかのぼります。

手を合わせたくなる反面、活火山として荒ぶる神でした。

浅間の語源としては、火山・火の神です。

仏教が入り、自然信仰から修行場となり

組織信仰が発展しました。

鎌倉時代の記録としては

地主様　不動明王

本地(仏様としての本来の姿)　大日如来　
 垂迹(仏様が形として現れた姿)　　般若山大明神　浅間

祭神　赫夜姫　(かぐやひめ)

とあります。

14世紀から16世紀はじめにかけては御祭神はかぐや姫でした。

富士市に伝わるかぐや姫の物語では、

かぐや姫は最後に月に帰ってしまうのではなく

富士山に登って忽然と消えてしまうことになっており、

姫は富士山そのものの祭神とされています。

他には水神であったと言う説があります。

富士本宮浅間大社には湧玉池があります。

水量も多く澄んだ水は神威を感じます。

伺った日は天気が悪かったのですが

スマホカメラでも水のそこが見えます。

ここを祭祀場として、火を鎮める水の神として祀られていたと。

火を鎮めると言う意味では、

火のついた産屋で出産した木花之佐久夜毘売命を火の神と考え

火を鎮める山の神をご祭神とするという説もあります。

ところが事実は実際には

木花之佐久夜毘売命となった理由は

拍子抜けするくらいつまらないものでした。

木花之佐久夜毘売命が浅間大神と比定されたのは江戸時代初期です。

木花之佐久夜毘売命は林羅山が作り上げました。

三島と富士とは親子だから

「三島が大山祇命（おおやまつみのみこと）なら

木花之佐久夜毘売命である」としたところからです。

この林羅山についてはいつか書こうと思っています。

徳川家康のブレーンとして外交・謀略・行政・思想統制など

よくいえば江戸幕府の礎を気づいた人物です。

他にも伊勢神宮の参拝典礼に関わるなど

儒教的な神道への転換をつけたました。

スピリチュアルはイメージの世界です。

仮に歴史的な後付でも400年祈り続けました。

そこはそれ以前の祈りも重なって大きくなり

いまは木花之佐久夜毘売命（このはなのさくやひめのみこと）の御神気は満ちています。

富士と桜は似合います。

帰りに車に戻ると看板が見えます。

あんの専門店　北川製餡所です。

直会というわけではありませんが

おかげ持ち代わりに草餅をいただきました。

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